★ネタバレ★『アメリカン・ハッスル』 | 思い入れ★ホームシアター★日記

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わ~い。ついに我が家にホームシアターが・・
6.1ch 80インチスクリーン。
その驚きの臨場感!!近所の皆さんごめんなさい。m(_ _)m

ハッスルっていうのは、スラングで”詐欺”っていう

意味だそうです。


題名どおりの詐欺師のお話。


なんでも1970年代後半にアメリカで実際に起こった

収賄スキャンダル、アブスキャム事件を題材にしているそう。

自由と引き換えに、FBIが仕掛ける悪徳政治家検挙を狙った

おとり捜査に協力させられる詐欺師たちが主人公です。


かの「スティング」と比較されてるみたいだけど、オチの意外性は

やっぱり「スティング」の方が上かな。

こちらの映画は、どちらかというと詐欺の内容より、役者の演技と

1970年代当時のアメリカの世相を楽しむ映画。


音楽といい、服装、髪型といい、思い出すのは、

「サタデーナイトフィーバー」

あの頃のアメリカって陽気で明るくってなんか好き!

そんな日本のバブル期を彷彿させるような雰囲気が

全編で楽しめます。

特にアービンの妻ロザリンの電子レンジのシーンは

秀逸ですね。


そして、そのノスタルジックな世界をバックに入り乱れ、

丁々発止の攻防をする出演陣のかけあいの面白さ。


クリスチャン・ベイルは、例によって、体重増やしたとか、

そんな事ばかり取り上げてられてるけど、相変わらず

演技うまいね。

あのカッコいいバッドマンと今回のパッとしないおっさんが

同一人物というのがホント、信じられないです。


もちろん、エイミー・アダムズのエロさも、ブラッドリー・クーパーの

情けなさも、そして何よりジェニファ・ローレンスのキレっぷりも

すべて楽しませていただきました。


でも、映画観終ると、どれが彼らの本当の姿なのか

判らなくなってきます。

アダムズもシドニーも結構まともだし、ロザリンも「そうなの?」

という姿を見せる。

結局、最後に騙されたのは、我々だったりするのかもしれませんね。


そうそう、マフィアのボス


その存在感から、多分、有名俳優だと思ったけど、まさかあの方とはね。

これも騙された事のひとつかな。


この映画、アカデミー賞10部門ノミネートとか


確かに、男優、女優が賞を取るっていうのはわかるけど、作品賞と

なるとちょっと意外な感じがします。


「永遠の0」が大ヒットしている日本人とは、やっぱり感性が違うのかも。