原作読んでからの鑑賞です。
原作は、デヴィッド・ゴードンのミステリー。
なんと、この作品は、20
でも、そんなスゴい話題作にも関わらず、実際読んでみると、
そこそこ面白いながらも、結構退屈な作品です(^_^;)
【内容】
ハリーは売れない中年作家。偽名を使ってのポルノ、SF、ヴァンパイア小説の
執筆などで、生活をしていた。
そんな彼の元に、残忍な手口で四人の女性を殺害したとして死刑判決を受けた
ダリアン・クレイから告白本を書いてもらえないかとの依頼が届く。
ハリーは、殺人鬼が服役中の刑務所に面会に向かうが、思いもかけぬ条件を
つきつけられる。
結構、期待して見に行ったのだけど、今回は、原作を先に読んで失敗だった
かな~。
原作が、猟奇殺人の謎解きもさることながら、途中、ハリーが書いた、
一読して”2流”と思えるSFやらバンパイアの小説が同時進行で
描かれていて、その辺が、ハリーのダメっぷりも合わせて、ところどころ
にやっとさせられたり、そこそこコミカルな味を出しているのだけど、
映画は、ただ、猟奇殺人の謎を追うだけ・・。
しかもコミカルどころかとってもシリアスな映画でした。
で、おまけに、翻訳ものというより、一時代前の日本映画の
雰囲気です。
親子が海岸歩く姿なんて、まるで、「砂の器」。
そして、エンディングで流れた主題歌。
あれは、演歌?(汗)
ちょっと時代を逆行したような印象を受けました。
何でも、この作品は、上川隆也さん初主演映画とか。
演技派上川さんを使うのだから、もうちょっとパッしないダメ小説家の
キャラにして欲しかったですね。
ついでに、被害者の姉役の片瀬那奈さん。
彼女の役は、原作では、ポールダンサーだか何だかだったんで、
スタイル抜群の彼女のお色気をちょっと期待していたのだけど、
地味でおとなしい女性の役に代わってしまっていて、これまた
ちょっとガックリ。
武田真治さんの殺人犯役は、はなかなか良かったのだけど、
でも、ちょっときれいすぎたかな~。
原作のダリアンは、もっとふてぶてしい、イヤらしいおっさんを
イメージしたんですよね。
・・とまあ、ちょっと期待はずれの一作でありました。
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